上映スケジュール
6月24日(金)〜6月25日(土) 23:00〜翌4:35(予定)
『午前0時のフィルム映写会 〜“川島雄三特集”』
洲崎パラダイス 赤信号
  
1956年 日本 81分 35ミリフィルム
監督: 川島雄三
出演: 新珠三千代、三橋達也、芦川いづみ、轟夕起子
配給: 日活
「洲崎パラダイス」と名付けられた洲崎(現江東区東陽町)遊郭地帯を舞台にした、腐れ縁の男と女の物語。アーチのかかる橋の手前の一杯飲み屋にその日の宿もない一組の男女が転がり込む。監督自身「幕末太陽傳」より好きな作品と語っているこの映画は役者が皆いい。ロケによる当時の東京の風景も見もの。文句なしに川島雄三の代表作。

洲崎パラダイス 赤信号
©日活
女であること
1958年 日本 100分 35ミリフィルム
監督: 川島雄三
出演: 森雅之、原節子、久我美子、香川京子
配給: 東宝
東宝系の東京映画に移って最初の映画。「ダイジェストで終わった感じの作品で、申しわけない」と監督は語っているが、森雅之の家族、妻の原節子、娘の久我美子、香川京子の女優たちが素晴らしくチャーミング、これほど豪華で美人揃いの家族映画は小津、成瀬級。昨年亡くなった原節子の魅力もいかんなく発揮されている。川島雄三絶好調!

女であること
©1958東宝
暖簾
1958年 日本 123分 35ミリフィルム
監督: 川島雄三
出演: 森繁久彌、山田五十鈴、乙羽信子、中村雁治郎
配給: 東宝
東宝移籍第二弾は宝塚映画製作、山崎豊子原作の浪速商人の年代記。老舗の昆布問屋に丁稚奉公して修行を重ね暖簾分けしてもらって夫婦で商売に勤しみ繁盛していく。後半の森繁の二役は川島らしい実験精神に富んだもの、前半の乙羽信子の十日戎から山田五十鈴の嫁入りのくだりは情のある名場面集。川島雄三の隠れた名作。

暖簾
©1958東宝
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