上映スケジュール

3月10日(金)〜3月11日(土) (終了予定 初日 6:00頃/2日目 5:35頃)

“BOOK FES 2017 AT KAGURAZAKA”「神楽坂ブック倶楽部」協力イベント
ライムスター宇多丸・プレゼンツ・筒井康隆ナイト
*3月10日(金)映画上映前に宇多丸さんのスペシャルトークショー開催!
3月12日(日)に神楽坂で開催される“本のフェス”前夜祭イベント、そしてこの度結成された神楽坂ブック倶楽部キックオフ・イベントとして、“ライムスター宇多丸さんが選んだ筒井康隆原作映画”を特集上映する。宇多丸さんは毎週土曜夜TBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」番組内の映画のコーナーがストレートな映画批評で若い映画ファンの間で人気、近著に「ライムスター宇多丸の映画カウンセリング」(新潮社)があり映画コメンテイターとしても活躍されている。

【宇多丸さんのコメント】
 筒井康隆の小説は、映画にしやすいのか、しにくいのか?
 答えはさておきひとつだけ言えるのは、
 なぜか映像化作品は非常に多く、どれもそれぞれ違った意味で、「面白い」!
 今回は特に、筒井康隆原作「らしさ」を各々濃厚にたたえたラインナップに
 なったのではないでしょうか。
宇多丸
宇多丸(ラッパー/ラジオパーソナリティ)


ウィークエンド・シャッフル
  
1982年 104分 35ミリフィルム上映
監督: 中村幻児
出演: 秋吉久美子、泉谷しげる、伊武雅刀、池波志乃
配給: ヒューマックスシネマ
原作は1974年講談社から発刊された短編集所載。監督は70年代からピンク映画を撮り続けていた中村幻児、製作・配給はジョイパックフィルム(現ヒューマックスシネマ)。秋吉久美子と伊武雅刀が演じる夫婦の一人息子が偽装誘拐され、セールスマンの泉谷しげるが成り行きで押し込み強盗となってハチャメチャな筒井康隆ワールドが展開する。

ウィークエンド・シャッフル
©1982ヒューマックスシネマ
俗物図鑑
1982年 75分 BD上映
監督: 内藤誠
出演: 平岡正明、巻上公一、南伸坊、入江若葉
提供: 内藤誠
原作は1972年新潮社から発刊された痛快風刺長編小説。内藤誠監督が脚本の桂千穂と組んだ自主製作映画で16ミリで撮影された。出演者も評論家、ミュージシャン、イラストレーター、映画監督など「俗物図鑑」に相応しいサブカルな文化人たち。監督が敬愛する筒井康隆の怪物的な原作に果敢に挑んだカルト中のカルト・シネマ。

俗物図鑑
ジャズ大名
1986年 85分 35ミリフィルム上映
監督: 岡本喜八
出演: 古谷一行、財津一郎、神崎愛、岡本真実
配給: KADOKAWA
原作は1981年「小説新潮」発表後新潮文庫から発刊された短編小説。南北戦争が終わり黒人奴隷が解放されて故郷アフリカへ帰る船に乗ったつもりが幕末の駿河の小藩に流れ着く。音楽好きの藩主はジャズの手ほどきを受けて倒幕・佐幕そっちのけで日米一大ジャム・セッションへと、岡本喜八流コメディセンスが筒井康隆ワールドと合体する。

ジャズ大名
©KADOKAWA1986
パプリカ
2006年 90分 BD上映
監督: 今敏
出演: 林原めぐみ、江守徹、堀勝之祐、古谷徹
配給: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
原作は1991-93年「マリ・クレール」誌に発表されその後中央公論社より発刊、現在新潮文庫。46歳で夭逝し今なおファンに愛されるアニメーター今敏の遺作となった劇場映画。原作のアニメ化の企画は今監督が強く影響を受けたという筒井康隆本人から出たもの。シャープで色彩豊かな目くるめく夢の世界の映像化は今見ても圧巻。

パプリカ
©2006 MADHOUSE / SONY PICTURES ENTERTAINMENT (JAPAN)
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