上映スケジュール
10月20日(金)〜10月21日(土) (終了予定 6:40)
「ジャック・ロジエ ナイト」
【ジャック・ロジエ 監督】
1926年パリ生まれ、現在90歳。ヌーヴェル・ヴァーグの伝説的な青春映画「アデュー・フィリピーヌ」が日本でも一部の映画ファンに知られて熱烈な支持をえていたが、2010年にようやく、神楽坂上にある字幕制作などを行う映画会社「アウラ」の配給によって今回上映する3本の長編と短編が一般公開された。寡作ながら他に短編「新学期」、長編「トルチュ島に漂流した人たち」「フィフィ・マルタンガル」など。

★本編上映前に両日それぞれ短編作品を上映いたします★
 10/20(金)上映『ブルー・ジーンズ』・10/21(土)上映『パパラッツィ』


アデュー・フィリピーヌ
Adieu Philippine
1960-62年 フランス・イタリア 110分 35ミリフィルム上映
出演: ジャン・クロード・エミニ、イヴリーヌ・セリ、ステファニア・サバティーニ ほか
配給: アウラ
短編「ブルー・ジーンズ」を見たゴダールがロジエの才能に惚れ「勝手にしやがれ」のプロデューサー、ジョルジュ・ド・ボールガールに推薦してこの長編処女作が撮られた。トリュフォーによって「ヌーヴェル・ヴァーグの最も成功した作品の1本」と称賛された伝説的な青春映画。題名の「アデュー・フィリピーヌ」は二人の娘たちが朝起きて先に「ボンジュール・フィリピーヌ」と言った方が勝ちという他愛ない遊びから取られている。

アデュー・フィリピーヌ
 
オルエットの方へ
Du cote d'Orouet
1969-71年 フランス 161分 35ミリフィルム上映(*掛替あり)
出演: ダニエル・クロワジ、フランソワーズ・ゲガン、キャロリーヌ・カルティエ ほか
配給: アウラ
9月に入って休暇を取ったキャロリーヌとジョエルとカリーンはロワール地方の大西洋に面したサン=ジル=クロワ=ド=ヴィにある別荘へ女たちだけのヴァカンスに訪れる。そこへ会社の上司ジルベールも下心を持ってやって来る。魚料理にヨットに乗馬にといつまでも続く幸福感に溢れた日々もやがてすぎゆく夏とともに終わりを告げる。

オルエットの方へ
 
メーヌ・オセアン
Maine Ocean
1985年 フランス 135分 35ミリフィルム上映
出演: ベルナール・メネズ、ルイス・レゴ、イヴ・アフォンソ ほか
配給: アウラ
パリからサン=ナゼールへ向かう“メーヌ・オセアン”号の乗客ブラジル人ダンサーが検札係に罰金を科せられるが女弁護士に助けられて、彼女たちは漁師の住む島へ向かう。一方検札の男たちも同じ島へ休暇でやってくる。そこへダンサーを追ってアメリカから興行師もやってきて……。翌朝検札長は職場復帰しようとナント発の列車に間に合うべく、船を乗り継ぎ干潟を歩き続けるのだが悪夢のように延々にたどり着くことができない。

メーヌ・オセアン
 
ブルー・ジーンズ  ※10/20(金)のみ上映
Blue jeans
1958年 フランス 23分 35ミリフィルム上映
出演: ルネ・フェロ、フランシス・ド・ペレッティ、エリザベット・クラール ほか
配給: アウラ
南仏カンヌの海岸通りをベスパに乗った二人組の若者がヴァカンスにやって来た娘たちをナンパしようとする切ない青春映画。その後のジャック・ロジエのヴァカンス映画のひな型ともいえる短編映画。


ブルー・ジーンズ
 
パパラッツイ  ※10/21(土)のみ上映
Paparazzi
1963年 フランス 20分 35ミリフィルム上映
出演: ブリジット・バルドー、ジャン・リュック・ゴダール、ミシェル・ピコリ ほか
配給: アウラ
現在リバイバル中のゴダールの「軽蔑」のカプリ島での撮影現場のドキュメンタリー短編。出演者である人気女優ブリジット・バルドーの写真を撮って新聞社に売り込もうとするパパラッチたちを捉える。


パパラッツィ
 
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