上映スケジュール
9月28日(金)・29日(土)(2日間) (終了予定 翌5:00頃)
“フランス映画の真珠 ジャン・ルノワールとジャック・ドゥミ”
ジャン・ルノワール(1894〜1979)
父は印象派の画家オーギュスト・ルノワール。ヌーヴェル・ヴァーグの監督たちからも敬愛された“最もフランス的な”フランス映画の巨匠。「大いなる幻影」や「ゲームの規則」は映画史上の名作として知られている。

ジャック・ドゥミ(1931〜1990)
港町ナントで育ち、パリの映画学校へ進み、短編映画を監督した後、作曲家ミシェル・ルグランとのコンビによる「ローラ」で長編デビュー。「シェルブールの雨傘」「ロシュフォールの恋人たち」などミュージカル映画の名作を撮った。


ピクニック  デジタルリマスター版
1936年 フランス 40分 DCP上映
監督: ジャン・ルノワール
出演: シルヴィア・バタイユ、ジャーヌ・マルカン、アンドレ・ガブリエロ、ジョルジュ・サン=サースほか
配給: クレストインターナショナル
未完成のまま撮影を終えた本作を製作者のブロンベルジェが執念で完成させたルノワール珠玉の1本。短編で不完全であったが故に、青春の儚さとこの映画のかけがえのなさが余韻と共に際立つ。風に揺れる木々、ブランコを漕ぐ娘、ルノワールならではのロケーション撮影がきらめいている。

ピクニック
    
フレンチ・カンカン
  
1954年 フランス 104分 35ミリ上映
監督: ジャン・ルノワール
出演: ジャン・ギャバン、フランソワーズ・アルヌール、マリア・フェリックス、エディット・ピアフほか
配給: ザジフィルムズ
ベル・エポックのパリ、“ムーラン・ルージュ”誕生の物語。「ピクニック」とは対照的な極彩色のオール・セットの大作にも関わらず、登場人物の一人一人、画面の中の細々としたものまで命が吹き込まれ、ラストの盛り上がりは映画史上でも指折り、これぞルノワール、これぞフレンチ・カンカン!

フレンチ・カンカン
© 1954 Gaumont - Jolly Films
ローラ
 
1961年 フランス 88分 DCP上映
監督: ジャック・ドゥミ
出演: アヌーク・エーメ、マルク・ミシェル、ジャック・アルダン、アラン・スコットほか
配給: ザジフィルムズ
ジャック・ドゥミが育った港町ナントを舞台に、その美しさ故に“ヌーヴェル・ヴァーグの真珠”と謳われた長編処女作。悲劇とハッピーエンドが混在した胸掻きむしられるラスト。シングルマザーでキャバレーの踊り子を演じるアヌーク・エーメの屈托のなさ、女性たちの一途な恋心とたくましく生きる現代性。

ローラ
© mathieu demy 2000
天使の入江
 
1963年 フランス 85分 DCP上映
監督: ジャック・ドゥミ
出演: ジャンヌ・モロー、クロード・マン、ポール・ゲール、アンリ・ナシエほか
配給: ザジフィルムズ
代表作の蔭に隠れるように、知る人ぞ知る監督第二作は鮮烈で愛おしい映画。“天使の入江”と呼ばれるアンジェ湾を抱くニースを舞台に、ルーレット賭博に身も心も奪われるヒロインのシンデレラ・ストーリー。ジャンヌ・モローの自由で信念のある女性像も現代的で、彼女の女優魂にあふれている。

天使の入江
© cine tamaris 1994
閉じる