上映スケジュール
8月16日(金)・17日(土)(2日間)  22:45開場/23:00開演
復活!午前0時のフィルム映写会 夏のデラックス版 “柳下美恵&高峰秀子”
 サイレント映画ピアニスト・柳下美恵さん演奏による特別上映と、
 高峰秀子傑作トーキー2本を全て35ミリフィルムで上映!
 (※ピアノ演奏付き上映作品は日替わりです)


【ピアノ演奏】 柳下美恵さん
サイレント映画ピアニスト。
武蔵野音楽大学ピアノ専攻卒業。1995年朝日新聞社主催『光の生誕 リュミエール!』でデビュー以来、国内海外で活躍。全ジャンルの伴奏をこなす。欧米スタイルの伴奏者は日本初。2006年度日本映画ペンクラブ奨励賞受賞。DVD『裁かるゝジャンヌ』『魔女』(葛I伊國屋書店)、『日曜日の人々』『アイアンホース 完全版』(潟uロードウェイ)、Blu-ray『裁かるゝジャンヌ』(英Eureka/米クライテリオン)他、原一男、篠崎誠、西原孝至監督など新作映画の音楽も手掛ける。


【チケット】
 料 金:一般 前売券 1800円/当日券 2000円
     学生 1200円・シネマクラブ会員同伴 1200円
     シネマクラブ会員 1000円
 前売券:◆劇場窓口にて 7/26(金)より発売
     ◆プレイガイド: Confetti(カンフェティ) 7/29(月)より発売
       web http://confetti-web.com/ginrei
       電話 0120-240-540 *オペレーター対応(平日10〜18時)
      ※手数料がかかります
 当日券:◆劇場窓口のみ(前売り完売の場合、当日券の販売はありません)


 ◎全席自由席・入場整理番号制・発券後の変更/払い戻し不可
 ◎昼興行と入れ替え
 ◎特別興行のため、シネパスポートや招待券は使用できません


【ピアノ演奏付きサイレント映画上映】
東京の合唱  ※8/16(金)のみ
   
1931年 90分 サイレント 35ミリ
監督: 小津安二郎
出演: 岡田時彦、八雲恵美子、高峰秀子
配給: 松竹
小津監督のサイレント映画の中でも「生れてはみたけれど」と並んで人気の高い作品。ボーナス支給日に会社を解雇されたサラリーマンは家に帰れば3人の幼い子供と妻が待っている。庶民の生活に根差した笑いと風刺と人情に溢れた小津の“蒲田調”の完成形ともいえる。娘役の高峰秀子は当時7歳。
東京の合唱
© 1931 松竹株式会社
【ピアノ演奏付きサイレント映画上映】
恋の花咲く 伊豆の踊子  ※8/17(土)のみ
   
1933年 95分 サイレント 35ミリ
監督: 五所平之助
出演: 田中絹代、大日方伝、小林十九二
配給: 松竹
川端康成原作の最初の映画化。松竹蒲田の看板女優、田中絹代が旅芸人一行の踊子を演じる。伊豆の温泉場を流して下田へ向かう途中、天城街道で学生と出会う。撮影は半年近くにわたってロケされ、当時の風景が美しい。五所平之助は日本初の国産トーキー「マダムと女房」を監督したホープだった。
恋の花咲く 伊豆の踊子
© 1933 松竹株式会社
【ピアノ演奏付きサイレント映画上映(短編)】
大学は出たけれど  ※8/16、17 両日
   
1929年 14分 サイレント 35ミリ
監督: 小津安二郎
出演: 高田稔、田中絹代、鈴木歌子
配給: 松竹
大学は出たけれど、世の中不況で就職難。下宿に帰ってみると田舎から母親と許嫁者が出て来ていた。朝会社へ行くと偽って、公園で子供たちと遊んで過ごす始末。“サンデー毎日”毎日が日曜日。小津監督の初期作品の多くは失われているが、監督十作目の本作は短縮版ながら現存する貴重なもの。この後の「落第はしたけれど」「東京の合唱」「生れてはみたけれど」へと続く学生・サラリーマンを主人公にした小津喜劇のプロトタイプ。田中絹代はこの時すでに蒲田のトップ女優となっていた。
大学は出たけれど
© 1929 松竹株式会社
女が階段を上る時
   
1960年 111分 35ミリ
監督: 成瀬巳喜男
出演: 高峰秀子、森雅之、仲代達矢
配給: 東宝
松竹の子役時代から映画界に入った高峰秀子は13歳の時東宝へ移り女優として羽ばたいていく。同じ時期松竹から東宝入りした成瀬監督作への出演が多く、彼女が35歳の時の本作で、銀座のバーの雇われマダムを演じる。男たちの道理と金が幅を利かす夜の世界で、タフに生きながらも昔気質の情に脆く純な女を映画はクールに描く。
女が階段を上る時
© 1960 東宝
浮 雲
   
1955年 124分 35ミリ
監督: 成瀬巳喜男
出演: 高峰秀子、森雅之、岡田茉莉子
配給: 東宝
成瀬監督の最高作とも日本映画史上の金字塔とも称される、高峰秀子30歳の時の作品で、長い女優人生の中でも本格的な恋愛映画は「浮雲」一本のみと本人は語っている。切っても切れない男女の関係が、劇的に二人だけの世界に収斂していくように描かれ、“国境の島”屋久島へ都落ちしていく二人にやっと訪れるつかの間の幸福が心にしみる。
浮雲
© 1955 東宝
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