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日比谷公園に野外上映会がやってきた!!

〜野外特別上映会レポート

 2008年秋、ギンレイホールでは日比谷公園にて野外特別上映会を行いました。かつて当ホールの映写機として長年活躍していた“ローヤルニューL型映写機”を使用し、2本のアニメーション(「岸辺のふたり」「木を植えた男」)の上映を行いました。

“ローヤルニューL型映写機”です

この映写機は昭和20年代に製造販売された日本製の映写機です。当時、日本の映画館の多くがこのタイプの映写機を使用していました。
日本の映写機製造の技術水準は高く、最近になって欧米の映写機が入ってくるまで、日本の映画館のほとんどが国産の映写機を使用してきました。ギンレイホールでは平成8年12月までこの映写機で上映を行っていました。

特設スクリーン

 野外で上映するためには、映写機の他にもスクリーンやスピーカー、発電機など必要なものが沢山あります
今回は日比谷公園・噴水広場をお借りして、大きな銀杏の木の横にスクリーンを張らせていただきました。スクリーンの下にはスピーカー、そして裏には発電機が隠れています。

スクリーンを横から見ると…

 スクリーンを横から見ると……頑丈な骨組みです。四方に縄が付いており、骨組みに結びつけスクリーンを張ります。今回使用したスクリーンの大きさは縦3.71m×横6.87m。準備には成人4人の力が必要です。

 

夕暮れが待ち遠しい!

 暗闇の中で、1コマ1コマ流れるフィルムに映写機の光を当て投影したものが映画です。
劇場では照明の調節ができますが、野外上映の場合は日がおち辺りが暗くなるのを待つことになります。夕暮れが待ち遠しい!

 

あらあら猫ちゃん、どうしたの?

 上映の準備をしていると、スピーカーの前に猫ちゃんが遊びにきました。上映に使う大きなスピーカーを見上げる姿がなんとも可愛い!普段見慣れない物体に猫ちゃんもビックリ!!

 

秋の夕暮れは早い…

 日没を待つのも束の間。5時になると急に暗くなり始めました。冷たい風もピューピュー。待っていて下さるお客様のありがたさが身にしみます。

 

ただいま映写準備中

 今回は2台の映写機を使って上映しました。1台の映写機に掛けられるフイルムは約20分です。今回上映したアニメーションは2作品合わせて40分あったため、途中で切り替えが入っていたのですが、ご覧になったお客様気づかれましたか?

 

ついに上映開始!

 お待たせいたしました。日比谷公園の大木をバックに、ついに野外上映が始まりました。
まずはギンレイ・シネマクラブのご案内から始まり、続いて「岸辺のふたり」「木を植えた男」を上映いたしました。
スクリーンに光が照らされた瞬間に、広場は劇場に様変わり。自然の中で見る映写機の光はあたたかく、心にポッと灯がともったかのようでした。

 

 

皆様、本当にありがとうございました。

野外上映の期間は6日間でしたが、おかげさまで天候にも恵まれ全日程無事上映できました。
いつもギンレイホールに来て下さっているお客様や、偶然通りかかった方、興味半分で見てくださった方など、普段の劇場とは異なる上映環境ながらたくさんの方にご覧いただけました。ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。
また上映にあたっては、関係者の方々に多大なるご協力をいただきました。皆様のお力添えがあったからこそ無事上映できたと思います。この場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。

 

■野外特別上映会・開催概要

●期間:20081025日〜30
●場所:日比谷公園噴水広場                                 (取材・撮影:本木)

 
 
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