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- 11月11日
- 無事にイベントを終演いたしました。
昨日20時をもちまして“RAMLA×ギンレイホールシネマフェスティバル”終演いたしました。
10日間のイベントで、映画ポスター展会場には、のべ6000人以上のお客様が、
野外上映会へは初日の中止をのぞく9日間で、のべ700人以上のお客様がご来場下さいました。
たくさんの方々にお越しいただき誠にありがとうございました。
今後とも、支えて下さるファンの皆様のためギンレイホールは精進してまいります。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
- 11月9日
- 感謝の気持ちと、最終日のお知らせ。
いよいよ今回のイベントも明日までとなりました。
連日たくさんの方にご来場いただきありがとうございます。最終日は終了時刻が若干早まる場合がありますのでご了承ください。
みやこ橋の映画看板絵は明日14時頃まで。
音楽広場ではレコード盤で音質のよい映画音楽をお聴きいただけます。こちらも14時頃まで。
映画ポスター展会場は20時で終了いたします。
野外上映会は18時より「白い馬」の上映で終演となります。
(写真は本日上映の「赤い風船」の様子)
ぜひお見逃しのないようご参加ください。
- 11月7日
- 映画音楽ライブ!満員御礼!
本日11:50より5分程、TBSラジオの生中継枠で野外上映会の話をとりあげていただきました。
そして本日のメインイベント、かとうかなこさんと大森ヒデノリさんによる映画音楽ライブ!
さっそくリハーサルの様子から。
なごやかな、ときに真剣な表情で進行されていきます。
こちら本日活躍する楽器たち。
お昼を挟んだ後、いよいよ1回目の本番を迎えました。
ぞくぞくお客様が入場され...階段まで満席!
お二人の奏でるアコーディオンとフィドルの音色は、楽しくて、軽快!...かと思えば、
どこかものさみしく、せつなくも聴こえてきます。
私個人的には今の季節も相まって、哀愁ただようせつない印象を強く感じ、写真撮影をしながらも胸がじんとしてしまいました。
お客様のなかでも、リズムにあわせて首をゆらしていた方や、目をつむって演奏を聴かれていた方もみられました。
関西出身のお二人とあって、トークはとてもお上手ですね。
簡単な各楽器の紹介と、かとうさんは“メンバー”紹介もしてくれました。
おばあちゃん、迫力ありますね!
終演後はお二人によるサイン販売会がおこなれました。
会場には「ぼくの伯父さん」など仏版のメトロポスターを日仏学院、ユニ・フランスからお借りし展示しました。
かとうさんが演奏してらした小さなアコーディオンも販売、そして完売!
休憩を挟み、2回目の公演スタート!こちらもまた満員!
各回とも、用意した80席を倍に上回る150人近いお客様にお越しいただき大盛況でした!
本日の演奏曲は
パリの空の下
アメリ〜スタイルミュゼット
シェルブールの雨傘
エンターティナー
タイタニック(アイリッシュメドレー)
ひだまり(かとうさんオリジナル曲)...など
アンコール(フランス語のタイトルをお客さんと発音!)まで演奏して下さいました。
かとうさん、大森さん、本当に素晴らしい演奏をありがとうございました。
その後の野外上映「赤い風船」も、本日は整理券100席分が上映前にはすべて配布し、会期中で一番のにぎわいとなりました。
写真は満席の様子。暗いですが見えますでしょうか。
明日は期間中最後の休日です。みなさまぜひぜひお誘い合わせの上、遊びに来て下さいね。
- 11月6日
- 映画音楽広場オープンしました。
4日、読売新聞に記事を取り上げていただきました。(31面)
本日より区境ホールは映画音楽のBGM、BGV(映像)を流し、映画ポスターも数点展示して“映画音楽広場”を設けております。
上映会準備までのお時間は、今回野外上映で使用しているローヤルニューL型映写機の展示も行っております。貴重な映写機を間近でじっくりとご覧いただけます。
映写機をご覧になってから野外上映を観ていただければより一層映画を味わって頂けるかと思います。
〜15時くらいまでの展示です。お時間にはご注意ください。
日々展示と野外上映、順調に行っています。
みなさまぜひ遊びに来て下さいね。上映会へ来られる際は暖かい服装で。
明日はいよいよかとうかなこさんと大森ヒデノリさんの映画音楽ライブです!
大坂からアコーディオンとフィドルを携えて、その技と音色を聞かせていただけることでしょう。一番の歓迎は満場のお客さん以外にはありません。ギンレイの映画ファンの心意気をみせてください。
- 11月3日
- 「赤い風船」も無事上映しました。
今日のお天気は晴天!ただ風が冷たく肌寒く感じましたね。
昨日、NHK総合テレビ午後11時30分のニュース内でイベントの様子が放映されました。
本日の朝日新聞(31面)にも記事を取り上げていただき、祝日の今日はにぎわいをみせました。
まち飛びフェスタでは“坂にお絵かき”が開催され、神楽坂もお祭り模様の様子。
みやこ橋に展示されいている映画看板絵は頑丈に台を固定しての展示。
強風にあおられてしまわぬよう、厳重に注意しています。
本日は「赤い風船」を上映しました。
映写機もご機嫌がよかったようで無事に駆動しました。
昨日もですが、周りの建物の灯が明るいのではと心配だったのですが
映像が夜の暗闇に浮かび上がって
劇場内ほどでなくとも相当する空間がちゃんとできていて、感動しました。
映画音楽ライブのゲストであるかとうさんと大森さんからリハーサルの様子が届きました!
曲目もこっそり伝えられましたが、ここでは秘密。
当日楽しみにしていて下さいね。
- 11月2日
- 2日目「白い馬」野外上映!
たった今、イベント会場をあとにしたところですが、外はすごい風ですね。
まったくこの嵐のやってくる直前、本日の上映会が終了したところでした。
まるで、映画が終わるのを待ってくれたかのようなタイミング。
本日は小雨が降りましたが上映を決行しました。
映写機にトラブルがあり、開始時間が遅れてのスタートとなってしまい
お客さまには寒い中お待たせしてしまい申し訳ありませんでした。
古い機械ですので振動や湿度などにとても敏感なようですが、
明日以降の上映に備え万全に対処していかねばなりません。
外はやはり冷え込みましたが、映画はとてもきれいに映し出され
それにはスタッフ一同もほっと胸をなでおろしました。
ただ本当に寒かったですね。しっかりと防寒を!!
映画ポスター展会場の芳名帳にはこんなメッセージが。
みやこ橋の看板絵は、風で飛ばされないよう固定をしていきました。
飯田橋駅の西口を出てすぐの場所に展示されていますので
歩いて行く道すがら、どうぞ ふらっとお立ち寄りくださいね。
またWEBサイトでは、市ヶ谷経済新聞及びyahooニュース内でも記事を取り上げていただきました。
市ケ谷経済新聞
http://ichigaya.keizai.biz/headline/711/
Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091102-00000001-minkei-l13
明日は文化の日。おだやかな天候で多くのお客様に楽しんでいただけますように。
- 11月1日
- 本日イベント初日を迎えました。
開場時間には早くも上映会の整理券をお求めになる列が少しできました。
が、当のポスター展会場は前夜からほとんど夜通し作業を行ったもののなかなか設営が完了せず、
早くからいらしたお客様には大変ご迷惑をおかけいたしまして申し訳ありませんでした。
こちら昨夜からの設営の様子。
やっと完成した会場はこの通り。
1974年創業〜今年までの上映作品ポスター、スチールがずらり。
展示されていない作品も、ポスターギャラリーからファイリングされたポスターを手にとって見ていただけます。
「わたしの青春時代です!」と懐かしんで下さる方。
お気に入りの映画のお話をしてくださる方。
みなさまの映画に抱かれている想いがつたわってきます。
しかし本日は風が強く、朝設置した映画看板絵お昼すぎごろに展示は中止、
野外上映会も雨が降ってきたため中止となりました。
今日のように風の強い日も、上映会ではスクリーンが波打ったり、映写に支障が生じることがあるため
雨天同様中止の可能性があります。
今日は上映を検討していたところに雨が降ってきてしまいましたが...
ちなみにこちらが先日テスト試写をしたときの様子です。
(赤くみえるのはラムラの外灯が反射して映っているためです)
皆さまにぜひ観ていただきたい!
こればかりは、明日になってみないとわかりませんが。
何度も言うようですが、お越しの際は、あたたかい格好でおいでになってください。
映画を見て風邪をひいた なんてことにはどうかなりませんように。
- 10月31日
- ついに明日です!
いよいよ明日からイベントが開催となります。
29日、東京新聞に記事を取り上げていただきました。

会場はおととい、昨日と設営作業に入っております!
29日
こちらは上映会のスクリーンを立てる骨組み材料。

こんな風に...組み立てていきます。

30日
映写機もスタンバイ!
みやこ橋には看板絵を飾っていきます。
こんなにもたくさん。
こちらは日本映画。
すごい迫力です!
映写機のメンテナンスもしっかり
骨組みが完成しました。
そしてスクリーンを張って、テスト試写です...!

本日まさに今も、ポスター展会場の設営をしております。
いよいよ明日から開催です!
- 10月27日
- 迷わない!会場のご案内
各イベントの開催場所がよくわからない!という方も大丈夫。
ラムラ内をぐるっとご案内します。
まず、JR飯田橋駅西口(スロープのある出口)を出て右折すると、すぐ右手に見えるのがみやこ橋です。
こちらで映画看板絵の展示があります。普段フリーマーケットなどがおこなわれていますね。

みやこ橋を渡って、右手エスカレーターを下りますと、正面にサンマルクさんが見えてきます。
道なり左に曲がって進んだところが、エントランスホールです。
こちらで映画ポスター展を行います。普段はさまざまな催事や展覧会が開かれていますね。
ギンレイホールからは外堀通りまで出て、さくらばしを渡ったらすぐにここへ着きます。
※この会場で当日朝10時より野外上映会と、7日は映画音楽ライブの整理券を配布いたします。お1人様4枚まで
さらにコージーコーナーさんの向こう側、ミウラヤさんのちょうど前にある野外休憩スペース、こちらのせせらぎ広場で
スクリーンを張って野外上映会を行います。

ミウラヤさんとなりにあるライブスペースが区境ホールです。
ここでかとうさんと大森さんの映画音楽ライブを行います。
また4日からは映画音楽広場として、野外上映で使う古い映写機を展示します。

みやこ橋から1階へ下れば、すべて隣接した会場になりますので
買い物がてらでも、スムーズに見て回って頂けます。
もちろん、入場は無料です!
- 10月25日
- チラシぞくぞく配布中!
イベントまであと一週間とせまってまいりました。
スタッフも着々と準備を進めております。
雑誌「この映画がすごい!」12月号にも掲載されました。(113ページ)

ギンレイホールでは先日より、劇場近辺、神楽坂やまち飛びフェスタ参加店をはじめとした店舗へ
チラシを持ってご案内にあがっています。
お店の方も興味を示してくださっている様子!
劇場では、学校の先生をしているお客様の方が興味を示して下さり
授業でチラシを配りたいと言って下さるということもありました。
学校と言えば、フランス人の学校「リセ・フランコ・ジャポネ」が飯田橋にあります。
今回『赤い風船』『白い馬』の上映があるため、フランス語版のフライヤーも制作しました。

こちらも順次配布予定です!
ぜひ、子どもたちに家族の方と一緒にこの映画を観に来ていただけたらと思います。
ここのところぐっと風が冷たくなってきましたね。マスクをした方もたくさん見かけます。
野外上映会では皆さま、しっかり防寒の上お越し下さい。
- 10月21日
- ゲストの相棒、クロマチック・アコーディオンとフィドル
かとうさんと大森さんの演奏されるクロマチック・アコーディオンとフィドル。
それぞれどのような楽器なのか、簡単にご説明いたしますと...
【クロマチック・アコーディオン】
日本で主流のアコーディオンと言えば、右手に、ピアノと同様、白と黒の鍵盤があるもの
に対し、ヨーロッパ、特にフランスではこのクロマチック・アコーディオンという
左右合わせて200ほどの小さなボタンの並んでいるものが主流です。
コンパクトなボディの中に、ものすごくたくさんの音が埋め込まれており、多彩な表現が可能な楽器です。
かとうさんは、愛用のアコーディオンに愛称を付けていて、ステージでもメンバーとして紹介するそうです。
SCANDALLI「おばあちゃん」

PIERMARIA prodige plus「ピエコ」

cavagnolo「にょろきち」

Charron freres「いくら」

PIGINI「ピジコ」

Kopie「こぴえ」(ちびアコ)

【フィドル】
クラシックのヴァイオリンと同じ構造ですが、舞踊の伴奏など民族/大衆音楽で使用される場合に
この名称が使われます。大森さんが得意とするアイルランド/スウェーデンの伝統音楽でも主要な楽器の一つとして演奏されています。
またフィドルは昔からこのように言い表されてきました。
「ヴァイオリンは歌う、しかしフィドルは踊る」
「フィドルにビールをこぼしても誰も泣くものはいない」
また大森さんは、マンドーラという楽器も演奏されます。
【マンドーラ】
大型マンドリンとも言われ、1960年代のフォークリバイバル以降、マンドリン、ブズーキなどと共に、
アイルランドや北欧の伝統音楽で使用されるようになりました。
今回登場するマンドーラは、10年ほど前に京都で制作され、大森さんが様々な伝統音楽に対応すべく改良したものだそうです。
当日演奏される楽曲は来てのお楽しみ!!
- 10月17日
- ゲストの登場です!!
皆様、お待たせしました!
11月7日(土)映画音楽ライブにて演奏されるミュージシャン、
かとうかなこさん(クロマチック・アコーディオン)と大森ヒデノリさん(フィドル)から
直接コメントを頂きましたのでご紹介いたします。
かとうかなこです★
200個のボタンがついたアコーディオンを演奏します♪
日本ではまだ馴染みの薄い楽器ですが
見た目も面白かわいく、様々な音が鳴ります★
今回 ご縁あって イベントに参加させて頂くことになり
古い映画を見てみたりしていますが
映画のイメージを壊さず
楽しんでいただけるよう
そして自分たち自身も 楽しませて頂きつつ演奏します!
アコーディオン、バイオリンについて
意識しないと気づかないかも知れませんが
映画音楽では 実によく使われる楽器たちです★
呼吸をするように 空気を送り込み
歌うように音を奏でるアコーディオン
弓を引き。。。。。。バイオリン
目で 耳で 楽しんで頂きたいです!
演奏される楽曲(映画音楽)について
実際に よく使われているフランス映画より数曲
哀愁たっぷり 聴いて頂き愉快な映画 スティングより
これまた 愉快な曲 エンターティナーで 体を揺らして頂き
情景を思い浮かべながら当時 見た頃の思いでに浸って頂く
なんてことが出来たら 素敵だなぁと思っております!
ぜひ いらしてくださいねー♪
こんにちは!
大森ヒデノリです★
僕は皆さんよくご存知のヴァイオリンを演奏しますが、
得意なスタイルは「アイリッシュ・フィドル」です。
アイルランド伝統音楽は実はいろんな映画で使われています。
特にハリウッド映画ではアイルランドから新大陸への移民が
登場するたびに使用されてきました。
古くはジョン・フォード監督の西部劇から、
『タイタニック』の三等船室のダンスのシーンまで。。
ダンス音楽は活劇を盛り上げるのにピッタリ!
コンサートでは皆さんが思わず踊り出すくらい
ノリノリで演奏しますね。
皆さんにお会い出来るのを楽しみにしています!
次回は、お二人の演奏される楽器、クロマチック・アコーディオンとフィドルについてご紹介します。
- 10月15日
- 35年前にさかのぼって
1974年、名画座ギンレイホールは誕生いたしました。
今から35年前のことです。
その当時世間では、どんなことが起こっていたのでしょう。
フランス・パリでは、シャルル・ド・ゴール国際空港が開港。(3月)
アメリカでは、ウォーターゲート事件が起こり、ニクソン大統領が辞任。(8月)
当館で9月に上映された「フロスト×ニクソン」でも記憶に新しいですね。
日本では、小野田寛郎元少尉がフィリピン・ルバング島から帰還。(3月)
巨人の長嶋茂雄選手が引退。(10月)
また、テレビアニメ「アルプスの少女ハイジ」が放映開始されました。(1月)
1974年の映画といえば...
キネマ旬報ベストテンより作品をあげてみますと、
【日本映画】
1.サンダカン八番娼館 望郷(監督:熊井啓)
2.砂の器(野村芳太郎)
3.華麗なる一族(山本薩夫)
4.青春の蹉跌(神代辰巳)
5.竜馬暗殺(黒木和雄)
6.わが道(新藤兼人)
7.仁義なき戦い 頂上作戦(深作欣二)
8.襤褸の旗(吉村公三郎)
9.赤ちょうちん(藤田敏八)
10.妹(藤田敏八)
【外国映画】
1.フェリーニのアマルコルド(監督:フェデリコ・フェリーニ)
2.叫びとささやき(イングマル・ベルイマン)
3.映画に愛をこめて アメリカの夜(フランソワ・トリュフォー)
4.スティング(ジョージ・ロイ・ヒル)
5.ペーパー・ムーン(ピーター・ボグダノヴィッチ)
6.ブルジョワジーの秘かな愉しみ(ルイス・ブニュエル)
7.ジーザス・クライスト・スーパースター(ノーマン・ジュイソン)
8.黒い砂漠(フランチェスコ・ロージ)
9.デリンジャー(ジョン・ミリアス)
10.エクソシスト(ウィリアム・フリードキン)
これらのベストテン映画のうち半数以上の13本が、ギンレイホールでは封切り後間もなく上映されています。とりわけ日本映画では藤田敏八監督と神代辰巳監督の映画を
数多く上映しています。また外国映画ではアメリカのアクション映画からヨーロッパのラブストーリーまで、
話題の映画を本当にたくさん上映しています。
ちなみにギンレイホールが開館し、一番最初に上映したプログラムは、
「フレンチコネクション」(日本公開72年、ウィリアム・フリードキン監督、ジーン・ハックマン主演の70年代アメリカアクション映画の代表作の1本)と
「夜の訪問者」(日本公開71年、テレンス・ヤング監督のチャールズ・ブロンソン主演のフランスを舞台にした映画)でした。どちらも渋いアクション・スターの映画です。
さらに「リスボン特急」「さらば友よ」、「男と女」「個人教授」、「俺たちに明日はない」「明日に向かって撃て!」、「真夜中のカーボーイ」「わらの犬」、「昼顔」「コールガール」...と続きます。
本当に凄いラインナップですね。
こんな夢のようなプログラムを毎週上映している映画館があったなんて、素晴らしい時代ですね。
- 10月13日
- 時代流るる神楽坂
映画を観た後に神楽坂を歩かれる方もいらっしゃるのではないかと思いますが、
前々回からインタヴューしている当館の映写スタッフは「神楽坂と映画」に関して常日頃から関心を持っていて、こんな話も聞かせてくれました。
現在、神楽坂はいろんな飲食店ができて、催事も多く人気のある町ですが、神楽坂の歴史は古く、昔は山の手随一の繁華街でした。
映画人とも神楽坂は縁があります。
落語家の桂小金治さんは、「幕末太陽傳」(1957年)で有名な川島雄三監督にはじめて会った時神楽坂の料亭に誘われて、そこで映画の出演の話になりました。それは当時神楽坂の人気芸者で歌手にもなった、神楽坂はん子さんのヒット曲「こんな私じゃなかったに」(1952年)の同名映画で、とっても面白い川島雄三初期の松竹作品。この映画には神楽坂はん子さんも出演していて歌を披露しています。
当時神楽坂は、粋でおもしろい人たちが集まってにぎやかだったのではないでしょうか。
神楽坂を上がっていくと宮城道雄記念館があります。宮城道雄も映画人や文人とつながりがあり、内田百閧ヘ箏(こと)の門弟でした。
映画「われ等が教官」(1939年、監督今井正)では当時15歳の高峰秀子さんが箏の稽古に来て、彼女はとても緊張したそうです。先生の宮城道雄は稽古中は厳しく、お世辞も、照れ笑いもなし。
でも普段はユーモアがありおっちょこちょいなところもあったそうです。
神楽坂もかつては映画館が多くあり、袋町辺りには牛込館があって、そこでは黒澤明監督のお兄さん、黒澤丙午(へいご)さんが弁士として働いていました。1927年、昭和2年の頃です。当時映画はまだ無声映画で、映画館は弁士の人気によってお客さんの入りも違っていたそうです。
黒澤明は監督になる前の当時、お兄さんと一緒に横寺町の長屋に住んでいて、毎晩のように神楽坂で映画や芸能を観ていたそうです。
ギンレイで映画を観に来た際、イベントで立ち寄った際、
映画人が通った町、神楽坂の昔のにぎわいを想像して歩くのも楽しいのでは。
- 10月10日
- 野外上映会の魔法
ギンレイホールは劇場を飛び出して今年も野外で上映会を行います。
野外で映画を観るって何だかドキドキしますね!夜空の暗さが空間を作り、外の空気を吸いながら
スクリーンをみつめる感覚...まるで魔法にかかったようなときめきを想像します。
実際はどんな様子なのでしょう。引き続き映写スタッフに訊いてみました。
ギンレイホールは昨年、“日比谷公園ガーデニングショー”にて野外上映を経験しています。上映前日のセッティング、
古い映写機を噴水広場に運んで配線し、スクリーンを設置。準備が終わったころはもう遅い時間でした。
真っ暗になった公園の夜空に投影した時、かつてギンレイホールの映写室で動いていた映写機が、
静かなビルの明かりに囲まれた日比谷公園で映写していることに、とても不思議な気持ちになりました。
普段真っ暗な公園で急に映画が始まったので、帰りがけのサラリーマンたちがびっくりしていました。
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野外上映で苦労したのはやはり天候で、上映2日目は映画の途中で豪雨になり、途中なので止めることもできず...あの時
帰らずにテントの中から観ていた方、テーブルにもぐって観ていた方、本当に有り難かったです。
野外上映の楽しみ方のひとつは普段存在しない場所で映画が観れることだと思います。
今度の野外は当館のすぐそばなので3本立てにして観る人もいるのかな。
- 10月8日
- よみがえる旧型映写機
フィルムの映画は映写機をつかってスクリーンに投影します。映画館内には必ず映写室があり、毎日忙しく稼動しています。カタカタカタ...という音を皆さんも耳にしているのではないでしょうか。私自身、初めて映写機を見たときは、近寄りがたい、触ってはいけない、映画の心臓のような印象を持ちました。
今回野外上映で使用する映写機は、昭和20年代に製造された旧型のもの(ローヤルニューL型)(写真)。当館では平成8年まで使用されていました。
その映写機について、昨年日比谷での野外上映会でも映写を担当した当館のスタッフに当時の話を訊いてみました。
現在当館は円盤(プラッタ)を使い、1台の映写機によってフィルムを全てつなげて上映をしていますが、かつては2台の映写機で1巻(約15〜20分)のフィルムを交互に切り替えて映写していました。1時間半の映画なら5、6巻になります。切り替えの合図は今でも映画の右上の画面に出る○印や●印で、1巻の終わりに2回ポイントが出ます。
まず1号機で上映して終わり間際1つ目のポイントが出たら、セットしてある2号機を動かします。その後2つ目のポイントが出たら、切り替えボタンを押して画面を切り替えます。暗いシーンやカメラ移動の時に出ると見づらく、ドキドキしたものです。
イベント期間中は旧型映写機の展示もしていますので是非ご覧ください。またギンレイホールにご来場の際は、映写室はガラス越しに中がのぞけますから、現在の円盤式の映写機と見比べてみてくださいね。
- 10月5日
- 神楽坂まち飛びフェスタ2009
みなさまは、“神楽坂まち飛びフェスタ”をご存知ですか?
まち飛びフェスタとは「まちに飛び出した美術館」として1999年にスタートしたイベントで、今年で11回目を数える、神楽坂の手づくり市民参加祭りです。
今回ギンレイホールはこのまち飛びフェスタに初めて参加しました。
今年も、神楽坂の長い坂に長い長い紙を敷いてみんなで絵を描いていく『坂にお絵描き』(11/3(祝) 12:00)や、日仏交流の地・神楽坂で、パリが本家本元のギャルソンたちが行うレースを模して、300mの坂を水の入ったグラスをトレイにのせて競う『神楽坂ギャルソンレース』(10/18(日) 15:00)、粋であでやかな神楽坂芸者衆のお稽古場である「見番」を特別に開放して、お座敷遊びを体験できる『お座敷遊び入門講座』(10/24(土) 13:00/14:30)など、各参加店舗でもイベントが盛りだくさんです。
秋深まる神楽坂を十分に堪能できるのではないでしょうか。
JR飯田橋駅西口スロープには、まち飛びフェスタ関連のポスターとともに本イベント“RAMLA×ギンレイホールシネマフェスティバル”のポスターが貼られます。飯田橋ラムラでもたくさんのポスターが貼られます。当館では皆さまにチラシをお配りしております。また、都内劇場でも入手可能です。
秋晴れの空色、にぎやかなお祭り模様のチラシを見かけましたら、ぜひお手にとってご覧くださいませ。
- 10月3日
- 語り継がれる名作「赤い風船」と「白い馬」
野外上映会でのプログラム、『赤い風船』『白い馬』をご紹介いたします。
近年リバイバル上映されたことでも記憶に新しい両作品は、カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞する(1956年『赤い風船』)といった不朽の名作でありながらも、上映の機会が限られたまぼろしの作品でした。そして2007年、長い時間を経て、デジタルリマスターによって鮮やかに甦り、1953年カンヌ国際映画祭でグランプリに輝いた『白い馬』とともに上映の機会に恵まれ、両作品は再びカンヌ国際映画祭の監督週間で上映されました。そしてその少しも色あせない映画の魅力が話題となりました。
両作品の監督であるアルベール・ラモリスの映像世界は、ときに魔法にかかったようなときめきを、ときに力づよく、息づかいまでいきいきとつたえられる人間味を、シンプルなストーリーとわずかなセリフの中から紡ぎだします。

- (c)Copyright Films Montsouris 1956
『赤い風船』は各国の映画祭でも絶賛され、ジャン・コクトーは「妖精の出てこない妖精の話」と激賞し、日本では画家のいわさきちひろさんが絵本化を熱望し、68年に出版されロングセラーとなりました。また、本作へのオマージュ作品として2007年、アジア映画界の巨匠ホウ・シャオシェン監督は『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン』を制作。同年に再びカンヌ国際映画祭へ出品された『赤い風船』とともに絶賛を浴びました。
トリビアとして、『赤い風船』の主人公の少年パスカルを演じるのは、監督ラモリスの実子、パスカル・ラモリス。少女役で娘のサビーヌ・ラモリスも出演しています。またパスカルは、『白い馬』でも少年の弟役で登場します。彼の成長ぶりと、子どもたちの夢の世界をスクリーンの中でみつけてくださいね。
- 9月28日
- 最新の詳しいインフォメーションをお知らせいたします。
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