映画のエンドクレジットの後に「結末はばらさないように」という注意が入るどんでん返しの法廷劇。撮影中からラストは秘密にされて映画の宣伝にも使われた。マレーネ・ディートリッヒはドイツ出身のグレタ・ガルボと並ぶ世界的映画スター。チャールズ・ロートンは英国を代表する名優らしくユーモアあふれる弁護士を好演している。検察、弁護、証人などそれぞれの立場からの論理的な台詞の応酬による“法廷劇”は脚本家兼監督のビリー・ワイルダーの腕の見せ所。
なお原題の“WITNESS FOR THE PROSECUTION”は“検察側証人”という意味。